デンタルフロスは使ったほうがいいの?
- 2025年5月4日
- 予防歯科
歯科医院へ行くと「歯ブラシだけでなく、フロスも使ってください」と話をされたことはありませんか。
なぜデンタルフロス(以下フロス)を使用するようにと話をされるのか、フロスを用いるメリットについてご紹介します。
歯ブラシのみのプラーク除去率はおよそ60%
歯ブラシで十分な清掃ができるのは歯の表面や内側、嚙む面のみで歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいので
磨き残しが出やすく、歯と歯の間はむし歯や歯周病が発生しやすくなってしまいます。
歯ブラシのみのプラーク除去率はおよそ60%とされていますので、フロスを歯と歯の間の清掃に使用することで
プラークを効率よく取り除くことができます。
子どもにフロスを使っていいの?
フロスについてお話をしていると「子どもにフロスを使っていいの?」といった質問を受けることがよくあります。
答えは「フロスを使ってください」です。
子どもでも大人でも年齢は関係なく、歯と歯の間はむし歯になりやすい部分になるので
ぜひ仕上げ磨きの際に歯ブラシとフロスを使って磨いてください。
また、フロスを使用すると歯ぐきが下がるのでは?と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、
フロスを正しい使用方法で用いると、歯ぐきが下がることはないのでご安心ください。
フロスを使うメリットは?
・歯垢除去率がアップします
先述したように歯ブラシのみだと60%程度のプラークの除去率ですが、
歯ブラシとフロスを併用するとプラーク除去率を80~90%近くに高めることができます。
・むし歯のセルフチェック、詰め物、被せ物の不具合も発見できることがあります
フロスを使って歯の表面をこするように動かした時、
むし歯があるとざらつく感じや引っ掛かることがあります。
早期で発見することが出来れば、治療にかかる時間も通院回数も短くなります。
被せ物や詰め物が入っている歯にフロスを通した時にフロスが切れたり、
引っかかったりする場合は詰め物、被せものが合わなくなってきているかもしれません。
そのまま放っておくと、そこからむし歯が進行していくこともあります・・・
気付いたら早めにご相談ください。
・歯周病の予防、チェックができます
フロスを使用したとき、出血があった場合はもしかしたら歯周病のサインの可能性があります。
歯周病とは、歯ぐきなど歯の周りの組織が細菌感染によって炎症を起こし、
歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が吸収される病気です。歯周病が進行すると歯が抜けてしまい、
食生活や社会生活に影響を及ぼします。
早期の予防や治療、そして定期的なチェックが大切です。
・口臭が少なくなります
使用したフロスから悪臭がする場合、口臭の原因となっているかも・・・!
口臭が気になる方は、フロスをするだけでも口臭が改善することもありますので
毎日使い続けてみてください!
フロスには種類があります
糸巻きタイプ
リールに巻かれた糸を指で巻いて使うタイプ
ホルダータイプ
持ち手がついてるタイプ(F字型やY字型があります)
また、形状の違いだけでなく、フロスの糸にワックスがついているものとついていないものがあります。
ワックスがついているものは、表面がなめらかになっているので歯と歯の間に入りやすいです。
(初めてフロスを使う方におすすめです)
ワックスがついていないものは、汚れやプラークをより多く取り除くことができます。
ご自身に合ったもの、または使いやすいものをお使い下さい。
まとめ
歯ブラシのみではプラーク除去率が低いため、むし歯や歯周病、口臭のリスクが高くなってしまいます。
フロスを併用することでより高いプラーク除去率を目指し、お口の健康を守っていきましょう。
フロスの使い方や種類でご質問などございましたらお気軽にご連絡ください。